.RENA NOTE.

カウンセラー見習いが感じたこと思ったことを綴ります。

【毒親育ち】父親に似ていると言われること

 

rena07blog.hatenablog.com

 

この記録が、苦しんでいる誰かのためになりますように。

 

 

私の両親は離婚しています。

母が話したくなさそうなのでずっと聞けずにいて、大きくなってからなんとなく知りましたが、どうやら父親の不倫が原因のようです。

 

 

お母さんはお父さんのことが嫌いなんだ

別居~離婚に至るまで、幼い私から理由を聞いたことはありませんでした。

たまに帰ってくる存在だったのが、いつの間に全く帰ってこなくなったお父さん。

 

父と暮らしていたのは、小学校の初めの頃までだったのであまり覚えていません。

おそらくその頃には、あまり帰ってこなくなっていたからでしょう。

 

全く帰って来なくなってから、母に理由や父の所在を聞いたこともあったかもしれません。

でも母の態度や雰囲気から、聞いて欲しくないことなのだと判断し、聞くことをやめました。

 

子どもは、大人が思っているよりも大人の顔色をうかがうものですね。

 

ただ、行動や言葉の端々から、母にとって父は憎い存在なんだろうな、と感じていました。

 

父親に似ていると言われる恐怖

両親の別居後、母は何かにつけ「そういうところお父さんにそっくり」と言うようになりました。

 

別居前も言っていたのかもしれません。

ただ、私がその言葉を気にし始めたのは、両親が別居してからでした。

他意のない言葉だったかもしれません。でも「母が嫌いであろう父に似ている私」であることは恐怖でした。

 

幼い自分にとって母は全てで、その母に嫌われることは、何よりも怖かったのです。

 

体質について

父は色黒で慢性鼻炎があり、アレルギーも多い体質でした。

 

私は小さい頃から日に焼けても赤くなるのではなくすぐ黒く定着するタイプ。

色白な母に「あなたはすぐ黒くなるのね」と言われると、父に似ていると言われたわけではないのに泣きたくなりました。

 

また、小学生で花粉症を発症すると「お父さんもアレルギー体質だから」と言われました。

まだ花粉症も珍しい頃だったからか、うるさいから鼻をかむな、くしゃみをするなと理解してもらえず、つらかった覚えがあります。

 

少しでも言われると、私はやっぱり父親に似ているんだと感じ、お母さんと違ってごめんなさい、お母さんの嫌いな人に似てしまってごめんなさいと思っていました。

 

好き嫌いについて

父は食べ物の好き嫌いが多かったそうです。

母は、そんな父の好き嫌いが無くなるようにと、毎日いろんな調理法で嫌いなものを出してあげていたそう。「好き嫌いが無い方がいいに決まっている」という母の考えがわかるエピソードです。

 

もちろん、娘である私に対しても、好き嫌いをしないようにいろんなものに挑戦させました。

 

でもやはり苦手なものは苦手…

しいたけや春菊など、苦手なものが食べられないと母は「あなたのお父さんも食べられなかった。なんで食べられないの?」と不機嫌になりました。

 

今思えば子どもが嫌いなものなので、食べられないのも当然だと思うのですが。

現に、大人になった今では好きな食べ物です。

 

母が、私を通して父を見ている気がして、とてもつらかったのを覚えています。

 

妹は母に似ていた

もうひとつ、つらかったことがあります。

今となっては、母と私は外見がとても似ていて後ろ姿を間違えられるほど。

ですが、小さな頃は妹の方が母に似ていました。

妹は肌の色も白く、早生まれで素直で、とても可愛かった。

 

母はよく、妹と私を比べて妹を可愛がっていたので、私が父に似ているからだと感じていました。

 

 

私が救われたひとこと

なんと驚くことに、好き嫌いに関しては今でも言われることがあります。

 

あまり好きではないと伝えると「やっぱりお父さんと同じねえ」と。

そう言われると大人になった今でも体がこわばり、何も言えなくなります。

 

以前、大人数で集まって食事の準備をしている時に、同じように言われたことがありました。

 

「やっぱりお父さんと同じねえ」

 

すると、明らかにこわばった私に気付いてか、近くで聞いていた母の知り合いの女性がこう言ってくださいました。

 

「好き嫌いに遺伝は関係ないと思うけどね」

 

一字一句覚えているわけではないため、ニュアンスですが「それとこれは関係ないと思うよ」というように言ってくださったのです。

母は何の気なしに言ったことだと思うので、全く気にしている風はありませんでした。

 

でも、私はその一言ですごく救われました。

 

その女性は普段、カウンセラーとして働いています。

 

当時の私は、これからカウンセラー養成講座を受けようという時期。

人の言葉が人を救うことを改めて実感し、嬉しかったのを覚えています。

 

そしてカウンセラーという職業に、ますます興味と希望をもったのでした。

 

毒親から救われるには第三者が必要

他者からの言葉に救われることってありますよね。

毒親で苦しんでる方、そのまま親と子だけの関係では息詰まってしまいます。

 

友人に話すのは…ちょっと難しいかもしれません。

私自身も、本当に近しい友人にしか母との関係のことは伝えられていません。(幼少期のエピソードなどは、近しい人にも伝えられるかどうか。)

話している時に自分がどんな状態になってしまうか、わかりませんしね。

いきなり泣いてしまったりしたら相手に迷惑がかかると考えてしまう。

 

なので、他者に話を聴いてもらうことがおすすめです。

プライバシーが守られる場所に相談しましょう。

匿名のホットライン、オンラインカウンセリングなど、今はさまざまな手段があります。

気負わずに話せる方を見つけられますように。

 

 

【毒親育ち】ごめんなさいって言いなさい

rena07blog.hatenablog.com

 

 

この記録が、苦しんでいる人のためにほんの少しでもなりますように。

 

 

しつけという名のコントロール

幼い頃から私が繰り返し言われたことを覚えている言葉。

 

「ごめんなさいって言いなさい」

 

親がこう言うのはしつけのためで当たり前、と感じる方もいるかもしれません。

しつけとはなんでしょうか?

しつけ≪躾≫

子供などに礼儀作法を教えて身につけさせること。また、身についた礼儀作法。

 要は、善悪の判断がつかない幼い子どもに対して、やっていいことと悪いことの違いを教えることです。

 

良くないことをしてしまった子どもに対して「これは良くないことだよ」と伝えるのは大事ですね。

 

では、この場合はしつけと呼べるでしょうか?

 

公共の交通機関、やや混んでいる電車を利用しているとします。

幼い子が、人がたくさんいるのにも関わらず無駄に走り回ったり騒ぎ立てていました。

連れていたお母さんがこう言います。

 

母親A「○○ちゃん、人がたくさんいるところでは迷惑だから、少し静かにしようね」

母親B「○○ちゃん、うるさくするとお母さんが恥ずかしいから、少し静かにしようね」

 

AもBも同様に電車内で静かにするよう促す言葉です。ただ、2つには違いがあることがわかるでしょうか。

 

母親Aは、子どものためにしつけとして社会のルールを教えています。

しかし母親Bは、自分のために母親の都合で静かにさせようとしているのです。

 

その言葉は誰のために発された言葉か?

それを見極めることで、しつけかそうじゃないかが見えてきますね。

 

 

毒親の強要

私は度々「(母の意図に反して行動したことを)ごめんなさいって(母に対して)言いなさい」と強要されていました。

何度言っても、母の求める「ごめんなさい」ではない場合はやり直しです。

母親が自分の気が済むまで言わせているため、しつけでは無かったのです。

 

しかし毒親支配下にあった時は【怒られて当たり前だ】と思っていました。

【母を怒らせる私がいけないんだ】と自分を責めていました。

 

こうして自分を責める子どもが出来てしまいます。

自己肯定が出来なくなり、責められるのを恐れ、弱さを人に見せられなくなります。 

 

母は「こういう時はごめんなさいって言うのよ」と教えてくれていたわけではありません。

ただ【母の思った通りの反応をしない】私が気に入らなかっただけだったんだ。

 

そう気付いた時、私はまた傷付きました。

そして、小さな頃の私のためではない言葉を、もっと聞き流すことが出来ていたらこんなに傷付かなかったのに、と思うのです。

 

嘘をついた方がうまくいく

気付けば私は「ごめんなさい」を、母の思い通りの言い方が出来るようになっていきました。

 

「もっとごめんなさいって気持ちを込めて言いなさい!!」

「なんでもっと申し訳なさそうに言えないの!?!?」

「やり直し」「お前には誠意が足りない」「もっと謝りなさい」

 

なんでなんでって思いながら「ごめんなさい」と繰り返していました。

繰り返すことに意味があるわけない!と感じていました。

 

段々【ごめんなさいと思っている顔】を作るのが上手になりました。

そのうちに【ごめんなさいの時の声色】を作るのも上手くなりました。

 

もちろんそこに本当のごめんなさいはありません。

こう反応しないと怒られる、と体で覚えたため、嘘のごめんなさいがどんどん上手になりました。

 

でも、作っている顔色と声色はバレやすいです。

バレた時は、もっと怒られるので、もっともっと嘘が上手になろうとします。

バレなかった時は、嘘をついてもバレない・嘘をついた方がうまくいくと覚えてしまいます。

 

そして、母親は本当の自分の気持ちなんてどうでもいいのだ、と大人に失望するのです。

 

結果幼い私が学んだことはなにか。

母親には嘘をついたほうがうまくいくということ。

私は、母に対してどんどん嘘つきになっていきました。

怒られないために嘘をつくことは大切、と学んでしまったのです。

(この考えによって私は大人になってからも悩まされることになります。)

 

自己否定の始まり

この時はまだ小学生。

母にとっては、私の本当の気持ちより、理想的な嘘の方が嬉しいという事実。

 

これは、私自身の気持ちなんて大切じゃない、母にとって自分は大切ではない、という確信へと変わりました。

そうでない時もあったと思います。

でも、多くの子どもにとって母親が絶対であるように、私にとっても母は絶対でした。

母が世界の全てだったのです。

そして元来ネガティブ思考がある少女は、少しでも否定されると、全否定された気になってしまう。

 

世界の全てである母親にとって、私の感情はいらない。=世界にとって私はいらない。

【私の感情なんて大切じゃない、いらないものなんだ。】そう思ってしまった子ども時代があり、自己否定が始まります。

自己肯定が出来ない。自分を大切に出来なくなってしまいます。

 

高学年になる頃には、私は自分の感情を家では出さないよう努力していました。

そして、あまり本当のことを母に言わないようになりました。

 

大人になってから困ったこと

こうして自己肯定感の低い子どもが育つことで、大人になってからも様々な弊害があります。 

 

・まず、人に弱みを見せることが出来ません。

なにか辛いことが起きても、弱みを見せると攻撃される、と学んで大きくなったのでSOSを発することが出来ません。

弱みを見せないようにすることから深い人間関係を持てず、よくわかんない子と思われることがあります。

逆に、弱みを見せて良いと思った人に対しては、過剰に依存してしまい関係が破綻することもあります。

弱みを見せられない=頼ることが出来ないので、一匹狼のように見られることが多いです。

 

・全て自分のせいだと思う傾向にあります。

人の反応全てが自分が起因していると思い込みます。自意識過剰ともいえるでしょう。

友人や恋人が何の気なしに「面倒だなあ」と呟いただけでも「私のことが面倒なのでは」と気に病んでしまうため、人付き合いに疲れてしまいます。

 

・普通親で育った人に理解されにくいです。

以前付き合っていた人に「親のことを大切に思えないなんておかしい。感謝すべきだ。」と怒られたことがあり、とてもショックでした。

親と確執があり、あまり関係が良好ではないことも伝えていたのに…普通親育ちの人には理解できないのでしょう。

親との接触を避けるのを見ると「薄情だ」「恩知らず」と思われることもあります。

 

 

・自分が毒親育ちであると認識すること

・それが原因で、思考のクセが人と少し違うかもしれないこと

この2点を理解しておけば、対処は出来るので頑張って生きていきたいですね。。。

【毒親育ち】母との記憶を記録します

私の母は俗に言う【毒親】です。

毒親とは、過干渉や暴言・暴力などで、子どもを思い通りに支配したり、自分を優先し子どもを構わなかったりする「毒になる親」のこと。

近頃は一般的な言葉になってきているのではないでしょうか?

 

私の母の場合「過干渉」があり、それによって何度も衝突しました。

 

近頃、自分自身の経験について考える機会が多く、自然に子どもの頃のことを考える時間が増え、毒親について考えるように。

詳しく調べてみると、毒親に悩んでいる方、今も苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいました。

 

そこで【私が毒親に悩んだ記録を残すことが、今現在悩んだりしんどかったりする人のためになるのでは】と考えたのです。

 

また、アウトプットをすると自分の中で整理がつきやすいので、記憶の整理のためにもこの場をお借りして書いていきたいです。

 

 

少ない記憶

正直、小学生だった頃のことをあまり覚えていません。

クラスの先生の名前や仲が良かった子、流行った遊びや授業のことを、年齢を重ねるにつれ忘れたのだろうと思っていたのですが…

私が覚えていることは、周りの同年齢の友だちと比べてあまりにも少ないのです。

 

おそらく、つらかった記憶を思い起こすのが嫌で、蓋をしてしまっている状態です。

 

私は元々、自己肯定感が物凄く低いのですが、これは母の過干渉が酷かったせいだと思っています。

 

少しずつ、蓋をしている思い出たちと対峙していかないといけないなと考え始めました。

 

母親について

彼女は根が真面目な性格であり、また、離婚によって女手一つで子供たちを育てなければいけないという強い使命感もあった。だから完璧な親であろうとしていたのでしょう。

そしてプライドも高いため、周りに悩みを打ち明け相談することも出来なかったはず。

 

その結果、娘たちの全てを把握しようとしたり、力で自分の思い通りにしようとしたり、マイナスの方向へ進んでしまったのだと思います。

 

 

もちろんこれは「今思えば」です。

当時は私だって子どもだし、ただただ傷つくだけでした。

傷ついて自分を責めて、暴れたり家出をしたり自分を傷つけたり、本当に良くない時期を過ごしたなと思います。

 

離れてよかった

社会人2年目の夏、ついに念願叶って1人暮らしを始めることが出来ました。

1人暮らしを決めるまでも色々とあり大変な道のりでした。

(そもそも1人暮らしを許可していないと言われたり、内見には必ず同行すると怒鳴られたり、頭がおかしいとカウンセリングに通わされたり…)

 

なんとか説得をし、母の家から徒歩20分、職場まではバスで通える場所にあるアパートに決定。

そこからも少し大変ではありました。

(引っ越しの際に泣かれたり、スペアの鍵を預けるよう言われたり、毎日のように連絡が来たり…)

 

ただ、大変だったけれど本当に1人暮らしをしてよかったです。

 

物理的に離れることによって、母も少なからず視野が広がり、干渉してくることも減りました。

 

「1人暮らしをすると親のありがたみがわかる」なんてよく言いますが、それに勝る「1人の気楽さ」を感じることが出来るのでとっっっってもおすすめです。

 

現在の関係

親との関係が完全に修復(というのでしょうか?)されたわけではありません。

母の望む”仲良し親子”になったわけでもありません。なりたいとも思いませんが。

 

今でも、母と長時間一緒にいると気持ちが落ち着かず、しんどいです。

学生時代や母と同居していた時は何度も関係を完全に断ちたいと考えていました。

 

ただ、色々あり距離を置けている状態の今では、完全に関係を断つ必要はないと感じています。

 

 【毒親育ち】カテゴリー

まとめて読みやすいように、カテゴリーを作ります。

 

自分の過去や成育歴を振り返ることは思考のクセや自己理解をする上で重要です。

なので、子どもの頃の自分の気持ちを受け止めるためにも、思い出したことを書いていきたいです。

 

毒親育ち】カテゴリーが誰かのもとに届きますように。

 

簡単には書けない、向き合うことが難しい内容になる記事もあるかもしれないけど…休み休み書き進めていきますね。

 

 

【メンタル回復ノート術】嫌なことがあった時に書くノート

突然ですが、なにか嫌なことがあった時どうしていますか?

 

嫌だったなぁもやもやするなぁ…でそのまま?

 

いつも不完全燃焼なんだよね…

そんな人は、この方法がおすすめです。 

用意するものは好きなノートとペンだけ!

 

さあ、手軽にはじめてみましょう。

 

 

1.まずは思うがままに書き出す

 まずは今の気持ちや、嫌なことがあった時の気持ちを思うがままに書いてみます。

文章になってなくてもいいし、とにかく吐き出すイメージです。

 

「今日は仕事でイライラした!

同僚の仕事が全然終わらなくて私がやらなきゃいけないし、

なのにありがとうもないしヘラヘラしてるところがあり得ない。

普通お礼くらい言うよね…

先輩にも助けるようお願いされて…

先輩も結局最後は私がやると思ってるんだ!

あ~~~むかつく!!」

 こんな感じ!

 

ポイントは、そう感じた時や嫌な出来事を思い出して、感情的に書き殴ること。綺麗に書こうとしないで大丈夫ですので…

それだけでもストレス発散になります(笑)

 

私は小学生くらいからこれを書いていました。

お母さんと喧嘩しちゃったとか、友だちに嫌なこと言われたとか、嫌なことを書き溜めるノート。

でも嫌なことを書き溜めておしまいではあまり良くないとわかったので、2番以降もぜひやってみてくださいね。

 

 

2.感情を拾ってみる

次はその中にある自分の感情を見つけてみます。

感情を表す言葉の下に線を引きましょう。

1番の例文を見てみると「イライラした、むかつく」がノートに書いてある感情ですね。

2つの言葉の下に線が引けました。

 

そのあとは「イライラむかつく」以外にも感じていることはあるか考えてみましょう。

例えの場合、周りの人から仕事を押し付けられていると感じ、悲しみもあるかも。

同僚への失望でがっかりでしょうか?落胆?虚無感??

 

 

パッと思い浮かぶ感情以外に、内に秘められた感情を見つけるのは難しいです。

少し練習が必要かも。でも何度かやれば、自分の感情を拾うことに慣れてきますよ。

  

また、今出てきている感情の程度はどれくらいでしょうか。

イライラが「イラっとした」なのか「はらわたが煮えくり返るほど苛立った」なのか。2つには差がありますね。

 

こうやって自分と向き合って感情を拾ってみます。なるべく丁寧に。

また別の感情が溢れてきたら、1に戻って書き出しても大丈夫ですよ。

 

人にはいろんな感情があり、そこが面白いと私は思っています。

 

 

3.その感情はなぜ起こったのか考える

考えながら書いている間に、少し冷静になれる気がしませんか?

次は、なぜその感情が起こったのか考えてみます。

これは少し難しいので項目を分けました。

 

3-1.一人ひとり感情は違うもの

起きた事象(物事)は事実です。

でもそれよって起こる感情には、必ずこうなるという法則はありません。

人によって感じることが違うし、同じ人でも状態によって感じることは違います。

 

 

例えば「同僚に仕事を頼まれる」という出来事があったとします。

Aさんは「嬉しい」と感じ、Bさんは「面倒だ」と感じました。

AさんとBさん、どちらかが間違っているでしょうか?

いえ、間違いなんてありません。自分の感じた気持ちが正解ですよね。

 

では、なぜAさんとBさんの感情には違いがあるのでしょう。

これは思考のクセによる受け取り方の違いです。

 

Aさんは「同僚に頼ってもらえている」と受け取ったので「嬉しい」と感じました。

Bさんは「同僚に押し付けられた」と受け取ったので「面倒だ」と感じました。

 

3-2.文章から、自分の思考のクセに気付く

では、今回1番で書き出し、2番で拾ってみた自分の感情は、どのような思考のクセから起こったものか考えてみます。

思考のクセは、思い込み、考え方のパターンとも言い換えられます。

 

1番で書いた文を見てみます。

「今日は仕事でイライラした!

同僚の仕事が全然終わらなくて私がやらなきゃいけないし、

なのにありがとうもないしヘラヘラしてるところがあり得ない。

普通お礼くらい言うよね…

先輩にも助けるようお願いされて…

先輩も結局最後は私がやると思ってるんだ!

あ~~~むかつく!!」

 

まず事実、起こった出来事は「同僚の仕事が終わらず、先輩に手伝うよう頼まれた。」ですね。

 

続いて思考のクセについて見てみます。

自分の書いた文の中から

・これは私が決めつけてるだけかも?

・私の思い込みかもしれない

というものを探します。

 

例えば 

「ありがとうもないしヘラヘラしてるところがあり得ない」という文から、「助けてもらったらありがとうと言ってヘラヘラしないのが当たり前」という思いがあることがわかります。

「普通お礼くらい言う」という文からも、「助けてもらったら感謝すべき」「感謝していたらありがとうと伝えるべき」という思いが自分にあることに気付けますね。

そしてその思い込み(自分の中の常識)から逸脱する人の行動に対してイライラという感情が起こりました。

 

→自分の思考のクセで「常識外れのことをされた」と受け取ったため、「イライラする」という感情に結びついています。

 

 

また、思考のクセは「こうだからに違いない」と事実からはわからないものを、決めつけてしまうことがあります。

 

例文で言うと「先輩も結局最後は私がやると思ってる」というのは、直接先輩に言われたわけではありませんね。

ですが、自分の思い込みで先輩の考えを決めつけてしまっています。

経験からクセが作られることもあります。

以前他の人に仕事を押し付けられて嫌な思いをしたことがあるかもしれません。

ただ、他人はそれぞれ違う考えを持っていることを覚えておきましょう。

 

→経験からの思考のクセで、先輩の考えを決めつけてしまい「ムカつく」という感情に結びついてしまった。

 

 

今回は2つの思考のクセに気が付くことが出来ました!

  1. 感謝の言葉を口にすべきという思考
  2. 他の人は仕事を押し付けてくるものという思考

気付くだけで大丈夫です。

気が付いたことはノートに書いておきます。

 

 

3-3.思考のクセで損をしている?

 

思考のクセについて考えると、たくさんの気付きがあります。

 

自分が当たり前だと思っている「~すべき」は、他の人にとって当たり前のことではないかもしれません。

事実からはわからない、先輩の考えを決めつけていたことにも気付きました。

相手の気持ちや思いを聞かずに気持ちを理解する、そんなことは出来ないのです。

 

 

その思考のクセや決めつけが、その後の行動に影響することもあります。

そして損をしてしまう可能性もあるのです。

 

結局最後は押し付けてくる(と勝手に思い込んでいる)先輩を避けるようになり、コミュニケーションが不足した状態が続くとします。

そうすれば、自分の勤務態度にも影響が出てきそうですね。

先輩を避けることによってミスコミュニケーションが生じ、仕事でのミスが起こるかもしれません。

 

ただの思い込みからの行動によって、自分の社会的評価が下がる可能性があります。

 

 

このように負の循環にはまったり、損をしたりする、良くない思考のクセもあるのです。

 

 

4.感情を客観的に見る

 

思考のクセを変えるにはたくさんの時間がかかります。

大抵が過去に起因することが多いので、自分の過去を振り返らねばならず、手軽に行えることではありません。

 

ただ、どのように受け取るかの思考のクセに気付くだけで、ネガティブ思考や嫌な気持ちから離れることが出来ます。

 

感情のままにノートに書いたあと、感情と思考のクセについて考えてみました。

これだけで、どんな思考のクセで事実を受け取ったのかに気が付けますね。

 

 

思考のクセ、受け取り方のクセがわかると、気にしないように心がけたり、このクセはどこから来たのか原因を探ろうとしたりと出来るようになります。

心がけたり探ろうとしたりしている時点で、すでに嫌な感情を客観的に見ることが出来ていますね。

 

「嫌な気持ちになった!」と感じた時に、「これはあの思考のクセからの感情かもしれないな」と考えることが出来てきますよ。

そうすると、気持ちを切り替えることが上手になる、というメリットがあります。

 

 

 

5.思考のクセと上手に付き合っていこう

落ち込みやすい人、うつ状態に陥りやすい人は、この思考のクセがネガティブに働いてしまう人です。

物事をマイナスの方向に捉えやすく、起こった出来事を歪めて自分の悪い方向に決めつけがちだと、メンタル不調に陥りやすくなってしまいます。

 

思考のクセを考えた時、自分で自分の評価を下げる方向に受け取ってしまっていませんか?

誰もあなたの評価を下げることはないのです。

自分の評価が低いと自分を下げているのは、もしかしたら自分なのかもしれません。

 

もしかしてこれって私だけの常識?

もしかして決めつけちゃってる?

そう思った時は思考のクセに気が付くチャンスです!

 

ノートに書き出すことで思考のクセを見ていけば 、嫌なことを整理してすっきり、嫌な気持ちになった原因を見つけられます。

 

 

思考のクセと上手に付き合って、素敵な毎日を過ごしましょう。

 

【自己紹介】脱メンヘラしたカウンセラーがブログを始めた理由

令和時代を生きる少年少女、紳士淑女+αのみなさんこんにちは!

カウンセラーのRENAです。

初投稿なので、少しドキドキしています。

 

20代前半の私は、日々に不満を感じている、ネガティブで依存体質のメンヘラ

でも心理学に出会い、好きなことをしているうちに少しずつ変われました。

・カウンセリングを学んで自己理解を深めてポジティブ

産業カウンセラー試験に一発合格

脱メンヘラして生きやすくなった

20代後半の現在は、大切なパートナーと一緒に暮らしながら、毎日笑って過ごせています。

 

 

悩んでいる人に届けたい

・現状に漠然と不安を感じているけど、何を変えたらいいかわからない。

・なんとなく生きづらくてしんどい。

・居場所がない、消えてしまいたいくらいつらい。

どれか当てはまるものはありますか?実は、全て過去の私です。

このブログが、過去の私のように、本当は変わりたいと思っている人に届いたら嬉しいです。

そして、いろんな人の話を聞いていきたいです。

 

いつも悪い方向に考えてしまうメンヘラネガティブ女子だった私。

空気を読むことが苦手で、人の目ばかりが気になっていました。

 

それが今は、昔よりも前向きで、自分を大切に思えるようになっています。感謝です。

 

ずっと自分だけが不幸だと思っていた

小学生:両親が別居、母親が鬱に。不登校になる。仲間はずれを受ける。

中学生:両親の離婚が成立、母親との関係が悪化。親友に裏切られる。

高校生:家出を繰り返す。人と付き合っては別れるを繰り返す。

大学生:大事な人を自死で亡くす。バイトも辞め大学と家の往復のみの生活。

大学卒業後:幼稚園の先生になる。

そして社会人1年目には、依存していた恋人に突然フラれ、ご飯が食べられなくなりました。

 

人のつらさって比べられるものではないけれど、中学の頃から「なんで私だけこんなに苦しいんだろう?」と思うことが多かったです。

「いっそ死ねたら楽なのに」と、涙が止まらず眠れない夜もありました。

 

少し重い内容になってしまいましたね。

親との不仲や合わない人との関係は大変でした。

でも、幸い友人には恵まれていました。

ですので、今でも仲の良い、付き合いが長い友だちには感謝しかありません。

 

 

きっかけは1冊の本

そんな私を、1冊の本との出会いが変えてくれました。

精神科医である高橋和巳さん「子は親を救うために心の病になる」という本。

子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)

この本を読んだ時、すごく救われた気持ちになりました。

今の生きづらさは過去の自分から来るものだと認めることで、楽になったのです。

母との間にあるもやもやしたものが、一気に晴れた気がして衝撃を受けたのを覚えています。

「カウンセリングってすごい…」

そして心理学やカウンセリングに興味を持つようになったのです。

 

本気で勉強、そしてカウンセラー資格を取得

それから2年、先生を辞めて、産業カウンセラーの資格を取るために養成講座を受講。

104時間にもわたる実技講座で、他の受講生と共にセッション(面談)を重ねます。

何度も話を聴き、何度も話すことで、カウンセリングの持つ力と希望を強く感じました。

 

出される課題による気付きも多かったです。

過去の出来事や、当時と現在の気持ち(感情)を考えるものが多く、それらで自己理解が進みました。

結果、自分の思考のクセが段々とわかるように。

 

気付いた時には、心理学の面白さにのめりこんでいたのです。

全力で受講することで実技試験免除となり、筆記試験のみで一発合格を果たしました。

こんなに勉強したのは久しぶりで、でも興味のあることだから楽しかったです。

 

決して「みんなカウンセラーになろう」と言いたいわけではありません。

ただ、カウンセリングのノウハウがもっともっと世の中に広がればと思っています。

自分で自分のメンタルケアが出来れば、救われる人が増える気がしませんか?

 

自分の感情をわかってあげることが幸福感に繋がる

感情ってすごく大切なものだと思います。

感情は、こう感じよう、こう思おうとしてもコントロール出来ることではありません。

受け取ったことに反応し、自然と発生するものが感情です。

 

自分の感情を無視してしまうと、心が疲れてしまいます。

しんどい気持ちを、平気平気!と押し込めていては、いつか体にもガタがきてしまいます。

 

何かが起きた時に「あ、私は今こう思ったな」と自覚している人は少ないですよね。

でも「なぜそう思ったのか考え、そう思った自分を認める」ことによって、

幸せと思うことが増え、嫌だなと思うことを減らせるのです。

 

 

心のメンテナンスだって大切

・髪の毛がパサついてるから、ヘアサロンに行こうかな?

・ネイル変えたいから、ネイルサロンの予約をしよう!

そう思うことはあっても

・最近疲れてるから、カウンセリング受けようかな?

と思うことはなかなか無いのではないでしょうか。

なぜでしょう?

これは、日本にまだまだカウンセリングが普及していないからだと思います。

 

海外ドラマの描写やセレブリティの生活では、カウンセリングを見ることがよくあります。

アメリカは保険が効くため比較的安価で受けられることも理由の一つだと思いますが、決まったカウンセラーがいることがステータスでもあります。

日本は「カウンセリング=メンタル不調・病んでる・病気」というイメージがまだ根強いです。 

 

残念ながら日本では、カウンセリングを受けることへのハードルが高いと言えます。

 

なので「ネイル剥げてきたな、マニキュア塗りなおそう!」のように「ちょっと疲れてるから、セルフメンタルケアしよう!」と出来たら、もっと素敵ですよね。

 

体をメンテナンスするように、心もメンテナンスしてあげて欲しい。

自分の感情を自分で大事にしてあげることが、健康や美容、幸せに繋がると思うのです。

 

私の場合、身近な人を自死で亡くした経験があります。

だからこそ「誰にも相談できずメンタル不調に追い込まれてしまいがちな世の中を、少しでも変えたい」という野望があります。

今の私には大きすぎる野望でも、ちょっとずつ何かをしなきゃいけない気がするんです。自死遺族になった私の使命なのかもしれません。

 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ノート術やマインドの整え方など、少しの意識で変わることもあります。

その方法をどんどん発信していきますね!

悩み相談もお待ちしています。きちんと受けられるように準備していきます。

そして「試したら楽になった!」「RENAと話したらすっきりした!」と言ってもらえるように頑張ります。

 

長くなってしまいましたが、これからどうぞよろしくお願いします!

 

 

RENA